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SACRE GOURMANDISE

おいしいもの見つけた!  PARIS発の食べ物ブログ
 
 
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MELODY NELSON

Author:MELODY NELSON
いま関心のあることは身体にいいもの、そして新しい味覚の発見!
和と洋の融合やスパイスやハーブを使った複合の味が気になります。

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beau rivage  



先日、夫と友人と一緒に、中世の城壁やカテドラルが残るユネスコ世界遺産の街、Provins(プロヴァン)に遊びに行ってきました。
シャンパーニュ地方にあるプロヴァンは12~13世紀に栄えた街で、古い建築物がそのまま保存されている美しい街。旧市街を城壁が囲んでいます。
パリから車で訳1時間半という、ドライブにはちょうどいい距離。
そして今回のドライブの目的のひとつがランチ…でした。
プロヴァンから車で30分ほど走ったところにNorgent sur-seineという小さな街があり、ミシュランやゴー・ミヨで高い評価を受けているレストラン『beau rivage』があるのです。


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夏に夫と友人たちがトライしたしたときは予約を入れてなかったので、満席で入れなかったそう…
今はシーズンオフな感じで、街を訪れる人も少なく、予約が取りやすそうです。
レストランは小さな3つ星ホテルの中にありました。


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清潔感があって光がたくさん入る、明るい店内。
席に着くと、ちょうどシーズンでもあるシナモンがスプーン置きとして使われ、ナッツを散りばめたガレットがスタンドに… なかなかいいアイデア。
このナッツのガレットはメニューを見ながら、アペリティフとしてつまむことができます。


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私たちは前菜、主菜、デザートの3品のランチ・コース30ユーロをセレクト。
それぞれグラスワインの白を頼み、まず出てきたのはアミューズ・グール。
カレー粉やターメリックをアクセントにしたスティックパイと表面に焦げ目をつけたサレ(塩味)のクリーム
エキゾティックで上品な味の一品です。
地方のレストランなのでクラシックかな…と思っていたら、斬新で繊細な感じのスターターが出てきて驚き…
一気に食事への期待が膨らみました。


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私と夫は偶然にも前菜からデザートまですべて同じものをセレクト。
これは前菜のモルトーソーセージとシャルロット種のジャガイモ。茹でたあとオーブンで軽く焼いているのかな?
エシャロットとシブレットが添えられ、少し酸味のあるソースがかかっています。
モルトーソーセージはスイスに近いコンテ地方で作られるソーセージなのですが、調理が上手で、すごくおいしかった


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友人の前菜。
ハドック(鱈の一種)とレンズ豆、半熟卵を使ったサラダ
バジリコのソースがたっぷり添えられて、彩りも鮮やかで綺麗です。


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友人のメインは黒ブーダンと洋梨
上にトッピングされているのは青リンゴ
ブーダンは豚の血と脂を使った腸詰めで、ねっとりした独特の舌触りとレバーのような味。りんごやマッシュポテトを付け合わせにして食べたりします。
私も夫も内蔵料理が苦手でブーダンは避けたのですが、こんなケーキのようなプレゼンテーションにして、フルーツをたっぷり合わせていると食べやすそうです。


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私たちのメインはサーディンのソテーキノアのロールキャベツ風
そしてグリーン・タップナードを塗ったパンが添えられています。
キノアは最近BIO食品でも注目の穀物。こんな風にロールキャベツのように調理したのは初めて食べました。
自家製のタップナードや肉厚のサーディンもおいしかった…


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デザートはたくさん種類があって迷ったのですが、フォレ・ノワール風…と書かれたものをセレクト。
フォレ・ノワールはチョコレートとチェリーとキルシュを使ったドイツはアルザス地方のケーキですが、それに近いものかな…と想像したら、フォレ・ノワールそのものでした。
ダーク・チョコの苦味とチェリーの甘酸っぱさがよく合っています
ここの濃厚なフォレ・ノワールはかな~り気に入っちゃいました


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友人のデザートはパイナップルのシロップ漬けとココナッツのソルベ、ココアパウダーに薄いガレットを合わせたお菓子。
フルーティーで爽やかそう…


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食後のコーヒーと一緒に出てきたプティ・フール
ココア風味のビスキュイとヘーゼルナッツのマカロン、アーモンドの香りがするフィナンシエ。
もう満腹でしたが、コーヒーと一緒にするりとお腹に入ってしまいました。


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私たちがランチタイム最後のお客。
客層は私たちのように遠方からプロヴァンに遊びにきた人が多そう.
もしシャンパーニュ地方のプロヴァンやトロワに行く機会があれば、おすすめのレストランです。


beau rivage : 20,rue villiers aux choux 10400 nogent sur seine




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pain de sucre 



レ・アール地区のレコードショップに行ったついでに、私のお気に入りパティスリーNo.1の『pain de sucre』に立ち寄りました。


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同じ通り沿いに新しいお店がオープンし、サレ(塩味)とシュクレ(甘味)が別店舗に…
今までのお店にはサレのお惣菜やパン、新しいお店にはシュクレのケーキやショコラなどを置いています。
オープン当初はパティシエのお二人が自らお店に立って販売をされていて、心からエールをおくっていましたが、いつのまにか人気店になり、お店も2軒になって、ファンとしてはなんだかとっても嬉しいです
新しいお店のウインドウ。


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今が旬のマルメロがディスプレイに…
そういえば以前マルメロを買ってコンフィチュールにしましたが、皮を剥くのが困難でタイヘンだった覚えが…


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栗とノワゼットのムース+タルトのchampcella
中にノワゼットのビスキュイが入っていて、木の実づくしの季節感たっぷりのタルトです。
濃厚な栗のムースが最高


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芝生のような見た目もさることながら、味もユニークなdesir
ピスタチオをふんだんに使ったムースで、タイムがアクセントになっています。
ミントも入ってるかな? 他のハーブやスパイスは不明…?
なんとも複雑で奥深い味で、表現に困りますが…おいしかった


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夫が好きでよく買っている、momoという小さなグラスに入ったムース。
ダークチョコとナッツ類とパッションフルーツの絶妙なコンビネーション。
チョコが濃厚なのにと~っても爽やかな後味です


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ホワイトチョコとアプリコットのジュレの組み合わせ、folie douce
まったりしたホワイトチョコのムースの中にアプリコットのトロリとしたジュレが入っています。
隠し味にはなんと…カルダモン
そのスパイシーな感じだけで、すごくオトナな感じのお菓子に仕上がるのです


やっぱり今年のブッシュ・ド・ノエルもここしかないなぁ…

le dauphin 



先日、夫の誕生日祝いに今人気急上昇といわれるレストラン『LE DAUPHIN』に行ってきました。
世界のレストラン・ランキングの上位に位置するという『CHATEAUBRIAND』のシェフ、Inaki Aizpitarte氏が新しく開いたお店です。
場所は『CHATEAU BLLIANT』の2軒隣。
こちらは『CHATEAUBRIAND』よりカジュアルな感じで、モダーンスタイルのタパスを出すレストラン。
好きなものを好きなだけ取るスタイルで、前菜や主菜といったカテゴリーはありません。





全面ガラス張りのエントランス。そして中は天井まですべて大理石というユニークな内装。
全部が大理石のせいか声が響いて、お風呂屋さんみたいな感じ。
鏡を効果的に使った内装がかっこいいなぁ…と思ったら、なんと世界トップレベルの建築家レム・コールハースによるものでした
中央にはカウンターがあり、そこでも食事ができるし、独り客がワインとハムを楽しむ姿も…


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ますはシャンパンを飲みながらつまんだイベリコ豚のサラミ
夏にスペインでイベリコ豚のハムにすっかりハマった私たち…
イタリアの生ハムやサラミとはまた違った、まったりした濃厚な味がクセになります


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トウモロコシと熟成したゴーダチーズのポタージュ
このポタージュのおいしいこと…目から鱗とはこのこと。
香ばしく焼いたトウモロコシが入っていて、とてもコクがあります。
こんなポタージュは初めて…と夫も私も大絶賛のポタージュでした


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ガンバス海老の天ぷら。海老が立派大きくてプリプリです。
メニューにも天ぷらと書いてあり、添えられたソースは天つゆみたい…だけどカツオの香りはありません。
マヨネーズと辛子(?)のソースも一緒に。
日本人にとっては、なかなか新鮮に思えた天ぷらでした。


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イベリコ豚の骨付き肉とポワローねぎ
肉を少し赤みが残るロゼに焼いて、トマトとタマネギを使ったソースにタップナードが添えられています。
ソースとタップナードの組み合わせが面白い


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グリルしたラビオリ
う~ん…ラビオリというよりギョウザみたい…皮がモチモチで驚き グリルしてるせいかな?
これは絶対にイタリアン・レストランでは出てこないラビオリ。エキゾティックなのです
トッピングされていたハーブは見かけないんですが、なんでしょう?…おいしい。トマトベースのソースは酸味がきいています。


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和牛のステーキ。メニューにwagyuと書いてあります。
フランスの肉だと思うのですが、和牛と同じ育て方をしてるのかな??…やわらか~い
炭火で焼いているので香ばしいし…
付け合わせの焼き茄子もおいしい スパイスがなんとも形容しがたい不思議なアクセントをつけているのですが、何のスパイスかは不明。シンプルなようで複雑な味です。


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写真がブレちゃったタコのタンドーリ(タコをインド料理風に焼いたもの)は省いたので、次はデザートです。
夫が頼んだ焼きいちじくとダックワーズ
焼いてさらに甘くなったいちじくとアーモンド風味の焼き菓子、ダックワーズの最強のカップリング
いちじくとアーモンドがこんなに相性がいいとは


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私が頼んだムース・オ・ショコラとcoing(花梨)
ムースの下に甘く煮たカリンの実がゴロゴロ入っています。
カリンは文字通り花の香りがする果物で、よくジャムに使われたりしますが、ショコラのデザートと合わせるのは初めて見ました。とても洗練されたムース・オ・ショコラです。


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最後のコーヒー。プティフールがつかなかったのが、ちょびっと残念…


タパス・スタイルで、ごくカジュアルにサーブされますが、あれこれ食べると意外と高く付くお店です。
そのあたりはやはりスペインとは違って、パリ値段!?(この日はひとり70ユーロほど)
しかし、ユニークな創作料理で無国籍な面白さという点で、ここのシェフのアレンジはとても新鮮に感じました 
それにポーションかなり少なめというのが、いろいろ食べたい人には嬉しい。
いまのパリのフーディングを代表するようなお店だと思います。


LE DAUPHIN:131 avenue Parmentier

『nanashi』 le bento parisien 



健康志向がどんどん進むパリのレストラン…
北マレにまたBIOのおいしいレストランがオープンしました。
『nanashi』と日本語で名付けられたこちらのお店は、『rose bakery』のメニューを作った日本人女性のシェフのかたが招かれて、出来たお店なのだそうです。


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1号店が10区にあり、北マレのお店は2号店。
お洒落なブティック街の真ん中に位置します。


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『rose bakery』もそうですが、ここもロンドンぽい内装。(そういえばこの界隈はイギリス人が多い‥)
簡素な食堂風で、その飾り気のない素っ気なさがイマっぽいかんじ。
そう、パリではもうテーブルクロスがあるような店は古いんです。
黒板にその日のメニューが…
ここの人気メニューはBENTO。そう…いわゆる日本のお弁当なのです。
他に丼などもありますが、和食ではなく、どれもフレンチ寄りにアレンジされています。


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日替わりのBENTOは3種類。
肉、魚、野菜とあり、米のかわりにキノアという穀類が使われ、さまざまな野菜が入ったサラダが付きます。
これは牛肉のバルサミコ風味。パルメザンがトッピングに。
肉に下にはキノア。
サラダはいったい何種類の野菜が入っているんだろう!?…というぐらい珍しい野菜や果物も。
写真では見えませんが、フヌイユやクルジェット、大根、セロリにビーツ、イチジク、ザクロ、その他にもいろいろ。ドレッシングが何種類か使われていて、サラダの盛り合わせとえばいいでしょうか…
メインにもなりそうな凝ったサラダなのです。


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魚のBENTO。この日はマグロのステーキ
テリヤキ風のソースで、おいしかった このお店で使っているBIOの醤油がカツオ臭くなくてサラっとしているのが不思議。
ある意味、日本人には新鮮に感じる醤油かも!?
マグロのステーキのトッピングはアルファルファや赤ピーマン。
とにかく野菜がた~っぷり 野菜のパワーを実感します。


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ヴェジタリアンBENTO。豆腐のガレットがメイン。
これは後日、お友達と行ったときに食べたのですが、この豆腐のガレットも最高
トッピングはエシャロットとパセリのサラダ、栗カボチャ。
一見軽そうに見えるヘルシーBENTOですが、意外とボリュームが…
いつも完食できません…


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ここはまたデザートが絶品
家庭的で素朴なんですが、素材がフレッシュで質がいいのでしょうか!? 何を食べてもおいしい
夫のお気に入り…苺のショートケーキ。生クリームの味が違います
(私の好きな日本の某有名フランス菓子店の苺ショートよりぜ~んぜんおいしい)


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抹茶のチーズケーキ
最近、抹茶×レモンという組み合わせに惹かれる私がはまったケーキ
レモンの酸味と抹茶のバランスがいい。さっぱりしてます。


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マロンケーキ
季節の栗を使った、素朴なパウンドケーキ。
生クリームをつけて食べるとたまりません


『nanashi』はテイクアウトもできるので、夫はたまに惣菜やケーキを買ってきます。
ケーキは黒ゴマのパンナコッタやタルトなども美味しい。
『rose bakery』と違い、夜は0:00まで開いているし、スタッフの人たちが気さくなところも魅力。
家の近所のお気に入りアドレスがまたひとつ増えました


nanashi le bento parisien : 57 rue Charlot 3e

toledoのお菓子とサン・ミゲル市場 



ずいぶん時間がかかりましたが、スペイン編の最後…
バルセロナから高速鉄道AVEでマドリードへと移動し、初日はプラド美術館にたっぷり時間を費やしたあと、2日目はトレドへ。


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マドリードに1日滞在するならトレドへ行け…と言われるほど、美しい街トレド。
城壁に囲まれ、古い街並みがそっくりそのまま残っています。
エル・グレコの絵を所有する教会や美術館を見たあと、老舗のサロン・ド・テに行ってみました。


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昔ながらの伝統的焼き菓子。
アーモンドのペーストやナッツ類を使った、たいへん素朴なお菓子です。
お土産に買って帰りましたが、これがなかなかクセになる美味しさ
甘さ控えめで、ホロホロした優しい食感は日本の和菓子に似ているでしょうか。


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カリントウやマフィンのような焼き菓子も。


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スペインにいるのに、なかなかチュロスを食べる機会に恵まれず、やっとトレドのサロン・ド・テでチュロス+ホットチョコレートという黄金の組み合わせに(?)トライしました。
真夏にホットチョコレートなんて頼む酔狂は私たちぐらいのものですが、クーラーのきいた部屋だったので大丈夫。
私のはオレンジとシナモン風味。夫はフレーヴァーなしで。
チュロスは砂糖が別添えで出て来て、甘く…な‥い!? ずっと甘いドーナツだと思ってたので驚きました
揚げたての熱々のチュロスをホットチョコレートに浸しながら食べるのがおすすめ。




そしてスペイン最後の夜に行ったマドリードのサン・ミゲル市場
ここは天井の高い倉庫のような建物にさまざまなお店が入っていて、いろいろな料理が食べられます。
他のお店で買ったものを持ち込んでもOK。


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各ブースでオーダーしたあと、そのままカウンターで立って食べてもいいし、ゆっくりしたい人は通路脇に椅子があるので、そこで食べることもできます。ただし地元の人で賑わっているので、椅子を確保するのは至難の業。


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樽入りのシェリー酒を売るお店。
夫はここのシェリー酒がいたくお気に召したよう。


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行列ができて賑わっていたクロケット屋さん
イベリコハム入りやタコのクロケットを食べましたが、とっても美味しい!


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ステーキのお店。バンズに挟んでバーガーにもしてくれます。
バルセロナが魚介の街なら、マドリードは肉が名物なのです。


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パエリヤのお店。
さほど美味しいというワケでもなかったのですが、この市場の雰囲気と活気が楽しくて、何だか味は2の次になってしまいました。


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オリーブ屋さん
スパイシーな風味のものや中に詰め物をしたオリーブがずらり…


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市場のいちばん奥にあるお店はデザート
私たちは食事の仕上げにカラメル・プディングを食べました。カラメルが濃厚で美味


『スペインはおいしい』を再認識した1週間。
以前行ったときに比べると、スペイン料理がグンと洗練された気がしました。
来年もまた行きたいなぁ…

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